R.I.P. Kobe Bryant
いくつもの感動を
ありがとう
安らかにお眠りください
日本時間の1月27日（現地26日）。
世界中のバスケを愛する人たちに
ある悲しいニュースが入った。
～元NBAスーパースターの
コービーブライアント氏が
ヘリコプター墜落事故により
命を落としました。～
こんにちは。
プロバスケトレーナーのタカです。
コービーの死から、2週間がたちました。
今でもあれは嘘だったんじゃないかと
信じたくない出来事です。
27日は、衝撃の朝だったことを
覚えています。
僕がバスケットを始めた11年前は、
まだコービー率いるレイカーズが
最強の時代でした。
2008－2009、2009－2010シーズンで
二連覇を達成した時代でした。
だから、僕らの世代にとって
コービーはまさに憧れの選手でした。
クシャっとした笑顔とは一転して、
プレー中のコービーは誰にも止められません。
ずば抜けた得点能力を持ち、
その極めて高い確実性から、
ついた異名がブラックマンバ。
狙った獲物は99.9％逃がさないことで有名な
世界で最も危険な猛毒蛇の名前です。
その華やかなプレーの中にある
得点への執念、センス、
プレーのクオリティ、身のこなしなど、
すべてが一級品の選手でした。
あのバスケの神様、マイケルジョーダンにも
最も近いと称された選手でもあります。
2015-16シーズンを最後に引退しましたが、
数々の記録と感動を残しています。
NBAチャンピオン×5
シーズンMVP
ファイナルMVP×2
得点王×2
オールスター出場×18
オールスターMVP×4
・
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・
などなど、この他にも
沢山の記録を残しています。
得点能力だけじゃなく、
ディフェンス能力も高い
オールラウンドプレーヤーでした。
15-16シーズンで惜しまれつつ
引退しましたが、
その引退試合でも60得点という
記録を残しています。
2015年11月29日、
「親愛なるバスケットボールへ」という
題名で、引退表明のメッセージを発表した際の
コービーの言葉が強く頭に残っています。
「僕の身体が別れの時だと言っている。
心は高鳴っているし、気持ち的にも
まだやれる。でも、身体が別れの時が
来たと言っていて、それを受け入れた。」
この言葉を聞いた時に、コービー自身から
バスケットボールに対して、
謝罪をしているような
気がしてなりませんでした。
「もっとこの素晴らしいスポーツを
したかった。だけど、僕の身体が
限界を迎えているんだ。
だからごめんね。」
と、そう言っているような気がして
コービー自身もすごく悩んだ決断
なんだろうと思ったんです。
世界中の応援するファンや関係者、
家族に対する申し訳なさ以上に、
バスケットボールと言うスポーツに対して
謝っているような感じさえしました。
それだけバスケットボールを愛し、
バスケットボールに
人生を捧げてきたからこそ、
コービーは残した記録以上に、
世界中の人々の記憶に強く
影響を与えているのだと思います。
引退後もそうでしたが、
亡くなったニュースを受けた時も
世界中の人々がコービーへ
メッセージを送りました。
マジックやジョーダンといった
NBAのレジェンドだけでなく、
トランプやオバマ氏、
ジャスティンビーバーなど、、、
各国のアスリートや著名人が
追悼のコメントを発表しました。
事故死当日の試合では、
NBAの全ての試合で、
試合開始後に8秒、24秒ルールで
会場の全員が黙祷を捧げました。
メジャーやNFL（アメフト）の試合でも
コービーの追悼が行われました。
バスケ好きで知られる
サッカー選手のネイマールは
その日の試合のハーフタイムで
訃報を聞いたそうです。
後半に得点をあげると、
カメラに歩み寄り、“24”と手で示し、
コービーを追悼しました。
こちらが、その日のコービーの
追悼ムービーになります。
このムービーにあるように、
NBAだけでなく本当に多くの方が
その訃報に悲しみました、
それだけバスケ界を越えて、
世界中に愛された選手だったんです。
世界中から愛され、
惜しまれつつもこの世を去った
コービーですが、
彼はまだこの世に
あるものを遺しています。
それが、
マンバメンタリティです。
マンバメンタリティとは、
“最高の自分を目指す”
という意味で、
バスケを愛したコービーが
バスケに対してどう向き合っていたか
どう取り組んでいたか努力していたかの
マインドセットです。
誰よりも努力をして、
小さな積み重ねをコツコツ続け、
自分を奮い立たせて、
逆境に立ち向かったコービーだからこそ、
多くの人から愛され、
多くの人から応援される選手に
なったんでしょう。
彼のマンバメンタリティは、
決して死ぬことはありません。
なぜなら、僕ら世界中にいる
多くのバスケットボールプレーヤーたちが
受け継いでいくからです。
誰よりもバスケに人生の全てを捧げてきた
コービーブライアントだからこそ、
彼のその思いは死ぬことはなく、
彼の遺志として受け継がれていくんです。
バスケットをしている
僕らがやるべきことは、
心からバスケットを楽しむ
ということでしょう。
バスケットに触れて、
上手くなることの楽しさを知り、
ボールがネットをくぐる音、
バッシュのスキール音、
ボールが跳ねる音が好きになり、
バスケットを生涯続けていき、
この素晴らしいスポーツを
続けていくこと。
それが、コービーから
世界中のバスケ選手への
最後のメッセージなんじゃないかと
思います。
だからこのブログを読んでくれている
あなたには、ぜひバスケットを
心から楽しんでもらいたいです。
僕も生涯かけて、バスケットを楽しみ、
素晴らしさを世の中に広めていきます。
最後になりますが、
そしてその娘のジャンナへ。
心よりご冥福をお祈りいたします。
そして、残された遺族の方々へ、
心よりお悔やみ申し上げます。
ありがとうコービー。
安らかにお眠りください。
R.I.P. Kobe Bryant
